今シーズンから日本人女性ルーキー2人の体制で、NEXレースに参戦しているイザナミレーシング。
ベテランドライバーであったフォーク・オグラの後釜として加入した2人に、シーズン前は時期尚早だと批判の声も多くあったが、10戦を終えたここまでで2人は予選を全戦突破。今や二人の起用を反対する声も聞かなくなった。
しかしながら、これまで3ptsを獲得している小町永遠に対し、浅河カナタは未だノーポイント。シーズン成績では、小町に対して4勝6敗と、浅河の安定感の無さを心配する意見が多いのは事実だ。
これに対し浅河カナタは多くは語らないが、中国GPで「格上と理解している」と口にした。
この発言から、イザナミでの自分の仕事は、とにかく上の順位を狙って果敢にアタックし続けることであると自負しており、実際、浅河のペースに吊られて小町が続くレース展開の方が多い。
その浅河のスピードは多方面から評価されており、小町永遠も「今のカナタだと負ける、私」と思うこともあるという。
また、浅河のスクールの先生でもあり、イザナミの前任でもあるフォーク・オグラも「スクールに来て一番伸びたのは彼女だ」と断言。
劉悠然に至っては「新人のくせに。イヤになるわ。」とまで吐露。
前回の中国GPでの決勝においては、9番グリッドと後方からのスタートにも関わらず、序盤にチームメイト小町を、22周目にはエメリッヒ、37周目にはパーカーを攻略。ウィナーとなった悠然を一時リードし、クイーンとのデッドヒートを繰り広げるなどと、圧巻の追い上げを披露していた。
ファンからも「あそこまで行けたなら、表彰台の頂点は狙えたはず」などと言及されており、彼女の速さを疑う者はいない。
惜しくもファイナルラップでクイーンに阻まれリタイアとなったが、彼女に冷静な判断力や安定性を求めることは、彼女自身の勝利を遅らせてしまう可能性もある。
小町の安定感と、浅河の勢いは、今のイザナミレーシングにとっては、どちらも必要不可欠なピースなのだろう。
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