【NEX第1戦中東GP】やはり”キング”が開幕戦を制す 新チーム武戦には厳しい声

レース結果
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今年もNEXレースが話題を呼んでいる。

2035年3月25日、開幕戦となる中東GP、シャングリラ・オブ・デザートサーキットは気温24.1℃、路面温度29.6℃のドライコンディションで行われた。

スターティンググリッドは、ポールポジションがサルヴァトーレ、その横2番グリッドにサマーウッドと、キングとクイーンが定位置通りのフロントローに並ぶ。

3番ヨーラン、4番にソフィアとライバル同士の一騎打ちにも期待。5番リチャードは、6番のADF AIと並ぶため、ここはチームのためにもスタートをきっちり決めたい所。7番にエメリッヒ、8番と9番には注目のイザナミの新人2名、浅河と小町がグリッドイン。メリッサ・ワイズはセッティングが決まらなかったのか、10番グリッドと後方からの挽回に賭ける。11番手BHR AI、12番手がチームとドライバー共にデビューを飾る武戦の輪堂となった。

注目のスタート、ほとんど順位変動はなく1コーナーに進入していく綺麗なスタートとなったが、最後尾の輪堂は良い蹴りだしを見せるものの、先行するメリッサとの接触を避けスピン。すぐに体勢を立て直し巻き返しを図る。

上位勢では、サルヴァトーレとサマーウッドが差を広げて行く中、中団勢では5番手リチャード以下のトレイン状態が続く展開。ADF AIのみ、リチャードのオーバーテイクに成功し5位へ浮上。

レースが動いたのは15周目。ヨーラン、ソフィアが同時にピットに入ると、翌周以降に各車1回目のピットイン。

ADFとBHRのAI車両はステイアウトを選び、やや遅れてのピットインとなったが、メリッサのみがロングスティントで引っ張る展開。

1度目のピットを終えた第二スティント。ここで見せたのは、新人の浅河と小町であった。

フレッシュなタイヤで、タイヤの厳しくなったメリッサに対してダブルパッシングを成功させる。

メリッサは順位を落とすが、インラップが近づいたタイミングでプッシュを開始し、BHR AIをコース上でオーバーテイク。接触もあったが、こちらはペナルティは下されずに続行され、30周目に1度目のピットインとなった。

30周目は、ヨーランも2回目のピットインを迎えたが、その1周前に2回目のピットインを終えたソフィアの後ろでコース上に戻る形となり、ソフィアはアンダーカットを成功させる。

2位サマーウッドも、サルヴァトーレに対してのアンダーカットを狙って、31周目にピットインを行うが、フレッシュタイヤで差を縮められる前に、サルヴァトーレも翌周にはピットインを行い阻止。

トップ2台に順位変動はなく進む。

40周目、ペースの落ちていたソフィアがヨーランにオーバーテイクをされると、すかさず3回目のピットインを強いられ、以前からタイヤマネジメントに定評のあるヨーランに軍配が上がった。

45周目、メリッサとの接触が原因なのか、BHR AIがスローダウン。リスタート出来ずにコース上でのリタイアを余儀なくされ、バーチャルイエローが発令。

このタイミングを見計らって、ピットインをする車両もいたため、大きく順位が変動。ソフィアはまたしてもヨーランの前に出ることに成功する。

上位から、サルヴァトーレ、サマーウッド、リチャード、メリッサ、ADF AI、ソフィア、ヨーラン、エメリッヒ、浅河、小町、輪堂の序列となるが、48周目のバーチャルイエローが解除されるタイミングで、ADF AIとエメリッヒがピットインで後退。エメリッヒは10番手となり最後尾輪堂の前に出る。

全車戦略内のピットが終わり、残り6周の終盤戦に突入。

ソフィアとヨーランの決着はまだ終わっていなかった。2回ともピット戦略で前に出ているソフィアだが、コース上では常にヨーランからのプレッシャーを受け続け、ついに50周目にヨーランがソフィアを仕留めることに成功した。

そして波乱が起こったのは、サルヴァトーレのファイナルラップだった。

このまま余裕を持って1位フィニッシュに思われたが、ブルーフラッグに応じない周回遅れの新人輪堂に前を阻まれ、2位サマーウッドとのマージンが無くなり始める。

なんとかサルヴァトーレがリボルバーストで周回遅れの処理を行うが、輪堂もペースを上げて応戦するため、サルヴァトーレとサマーウッドの間に入る形となってしまう。

2人のトップ争いに水を差す展開に驚きが絶えない中、サマーウッドが冷静に最終コーナーで輪堂を抜き、アウトからサルヴァトーレに仕掛けに行くが、ここでも輪堂がまさかのリボルバーストを発動。

サマーウッドの更に外からトップ2名をオーバーテイクして行ったため、サマーウッドはラインを阻まれたことでサルヴァトーレがポジションを守り、トップでチェッカーを受けた。

僅差でサマーウッドが2位。

女王の盾、リチャードはピット戦略も上手く機能し、3位まで順位を上げた。

メリッサ・ワイズが大健闘の4位。10番手スタートながらピット回数を少なくし、堅実に順位を上げる素晴らしいレースマネジメントであった。

以下、最終リザルトとなる。

順位ドライバーチーム
1位ロレンツォ・M・サルヴァトーレアドリアーノ
2位アリス・サマーウッドアリアンロッド
3位リチャード・パーカーアリアンロッド
4位メリッサ・ワイズアメリカンオート
5位劉悠然バイフー
6位ソフィア・B・時任ポレイユ
7位ADF AIアドリアーノ
8位浅河カナタイザナミ
9位小町永遠イザナミ
10位ベン・エメリッヒジン
DNF(リタイア)BHR AIバイフー
DSQ(失格)輪堂凛武戦

輪堂のコーナー立ち上がりからのリボルバーストは、確かに素晴らしいマシンコントロールではあったが、ブルーフラッグの無視とトップ争いの妨害にも直結したため、レース協議会からの裁定は失格。

レース後、本人は「周回遅れになっていることを知らなかった」と反省の姿勢を見せたが、NEXレースファンからは「せめてルールは知っとけよ」や「チームから無線で教えてやれよ」など批判的な意見が多く見られた。

デビュー戦と言えど、落ち着いた走りを見せた浅河と小町に対し、多くのミスが目立った輪堂と武戦チームにとっては、厳しいデビューレースとなり今後の改善が期待される。

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コメント

  1. セナ より:

    すごい

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