【NEX第6戦モナコGP】王者サルヴァトーレが3連勝!ルーキーの入賞続く

レース結果
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NEXレース第6戦、モナコGP。

サーキット・デ・プランシポテで開催される伝統の一戦、予選ではアスニ・サーリを除く全ての有人ドライバーが決勝に駒を進め、今季最多のリアルドライバー決戦となった。

グリッド先頭のポールポジションは、サルヴァトーレが譲らなかった。

2番グリッドには劉悠然。予選での完璧なアタックでアリアンロッドの二人を抑え会場を沸かせた。

二列目3、4番手にはアリアンロッドのサマーウッドとパーカーが並ぶ。

5番グリッドにソフィア、6番グリッドにエメリッヒ。

前戦で初ポイントを獲得した小町永遠、ここでもしっかりと高位置につけ7番手。

8番手には武戦の輪堂。自己最高位で予選を突破した。

浅河は9番グリッド、スタートが安定しているAIドライバーADF AIを抑えられるか。

後方11番手は若松やよい、メリッサ・ワイズは最後尾から。得意の巻き返しに期待だ。

決勝レースは、最高気温20.9℃、路面温度43.2℃のドライコンディション。

この日のスタートは荒れた。

フロントローをクイーンから奪った悠然が、まさかのスタートミス。なんとかライバルのソフィアは抑えたものの、アリアンロッドの2人に先行されてしまう。

エメリッヒもスタートこそ後方を抑えたが、1コーナー直後の立ち上がりが遅れ、小町、輪堂、浅河にパスされ9番手に落ちる。

レグリーズコーナーでは7位輪堂に、好スタートを決めた浅河が迫り接触。輪堂は姿勢を崩し、あわやクラッシュかに思われたが、抜群のコントロールで復帰する。

やや強引ではあったが、続くムディファイシケインでは華麗に小町を差し、浅河は9位スタートから一気に6位までポジションアップ。

4位争いの悠然とソフィアはサイドバイサイドを繰り返す展開となった。

レースは3周目、序盤からハイペースで上位勢を追う浅河が、ソフィアを捉えた所でウォールへ接触。バランスを崩してスピンしたまま壁へ激突し、フロントサスペンションを破損したため無念のリタイアとなった。

このクラッシュによりセーフティーカーが導入。また浅河のマシンがピット出口でストップしたため、ピットレーンは封鎖された状態でセーフティーカーが続いた。

この時点での順位は、サルヴァトーレ、サマーウッド、パーカー、悠然、時任、小町、輪堂、エメリッヒ、若松、ワイズ、ADF AIの11台。

セーフティーカー解除となった8周目、レースは再開。

1回目のピットインのタイミングが近づく中、最初にピットに入ったのは悠然。8位でコースに復帰した。

13周目、またしても展開が変わる。序盤からペースの上がらなかったメリッサだが、ブレーキングミスによりタイヤバリアへ激突。無事、自力でマシンから降りているが、この日2回目のセーフティーカーが導入された。

ピットレーンは封鎖されなかったため、コース上のペースとピットストップによるロスタイムの差が少なくなるこのタイミングで、各車一気にピットイン。

エメリッヒ、悠然、若松がステイアウトのためオモテ上は1位~3位。サマーウッドと共にピットに入らざるを得ないパーカーは、僅かにタイムロス。ポジションを一つ下げ、ソフィアの後方で復帰した。

また、ここでピットインをした全車がハードタイヤを選択したため、残り周回をノンピットで走り切る作戦。

セーフティーカーが解除され、サルヴァトーレとサマーウッドがステイアウト勢3台を猛追し、ソフィア以下を一気に引き離しにかかる。たった1周でトップ3台を抜く、圧巻のオーバーテイクを繰り返した。

しかし、オーバーテイクショーを見せたのは、キングとクイーンだけではなかった。

フレッシュタイヤに替え、9位走行中のルーキー輪堂のペースが上がる。

小町を追う17周目、際どいイン側のラインを奪い鮮やかなオーバーテイク。その後トンネル内で若松のスリップストリームに入り、ムディファイでは完全に前に出てパス。7位にポジションアップを果たし、ミッドフィールドをかき回した。

オモテ上の3位、ステイアウト勢のエメリッヒはソフトタイヤでの最終スティントに備え、消耗したハードタイヤで厳しい走行が続く。18周目に悠然、ソフィア。19周目にパーカーに抜かれ6位に後退。

なんとか輪堂の前でポジションをキープし、ピットインのタイミングまで耐え凌いだ。

まもなくレース折り返しを迎えようという頃、エメリッヒ、若松がようやくピットイン。タイヤの状態が最も良い2台は、最後尾ADF AIから仕留めて行く。

30周目には、2回目のセーフティーカー導入時にピットインした小町を2台ともオーバーテイク。小町に対して、見事ステイアウトの戦略がハマった。

驚いたのは悠然のピットインだった。1ピットが主流のモナコだが、2回目のピットイン。タイヤマネジメントに定評のある悠然だが、前半早く入りすぎたこともありここで表彰台争いから転落となった。

33周目、上位勢が動く。悠然のピットインで3位走行中のソフィアをパーカーがオーバーテイク。依然ペースをキープしている好調輪堂もソフィアを捉えて抜きどころを伺う展開。

後方では、新品タイヤの悠然が巻き返し。熱戦を繰り広げる若松と小町をパスし7位へ。

上位から、サルヴァトーレ、サマーウッド、パーカー、時任、輪堂、エメリッヒ、悠然、若松、小町、ADF AIとなり、いよいよ終盤戦を迎える。

序盤から、サルヴァトーレをマークし続けているサマーウッドだが、キングに隙はなくトップ2台は膠着状態。

40周目、3位争いが激化する。ここまで今季最高とも言える走りを見せている輪堂が、タイヤの限界が見え隠れしながもソフィアに迫る。トンネル入り口からリボルバーストを使い、出口では完全に前に出てシケインへ。4位に浮上し、表彰台さえも目前とした。

しかし、ここまで計算済みであったかのように、ソフィアがファイナルラップでリボルバーストを発動。輪堂を抜き返すと、2回分を残していたのか最終コーナーまでバースティング。パーカーをねじ伏せる劇的なオーバーテイクで3位をもぎ取った。

見事優勝は、アドリアーノのサルヴァトーレ。これで東日本GPから3連勝。

2位がサマーウッド。3位がソフィアと、雨で赤旗中断なったイタリアGPと同じ表彰台メンバーとなった。

以下、モナコGP最終リザルトとなる。

順位ドライバーチーム
1位ロレンツォ・M・サルヴァトーレアドリアーノ
2位アリス・サマーウッドアリアンロッド
3位ソフィア・B・時任ポレイユ
4位リチャード・パーカーアリアンロッド
5位輪堂 凛武戦
6位ベン・エメリッヒジン
7位劉 悠然バイフー
8位若松 やよいマッサカ
9位小町 永遠イザナミ
10位ADF AIアドリアーノ
11位(DNF)メリッサ・ワイズアメリカンオート
12位(DNF)浅河 カナタイザナミ
DNQAAR AIアメリカンオート
DNQPLR AIポレイユ
DNQBHR AIバイフー
DNQTDB AIディアボロス
DNQJNR AIジン
DNQアスニ・サーリディアボロス
※DNF(未完走)、DNQ(予選落ち)

ソフィアは連続3位表彰台により、ライバル劉悠然をポイントで上回り、ドライバー・オブ・ザ・デイも獲得。

また、開幕から見せ場の無かった輪堂も、モナコでは終始素晴らしい走りを披露しデビュー初ポイント。ドライビングに対しての批判的意見を黙らせたが、キングらの登壇する表彰式での挑発的な対応に、未だ若さを指摘するNEXファンも多いようだ。

今回は下位に沈んだが、イザナミレーシングの新人2名も予選突破率100%を継続しているため、今季はルーキーたちの活躍に目が離せない。

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下記、Rd.6終了時点でのポイントランキングページです。

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