NEXレース第9戦ブラジルGP、ピット戦略により表彰台をも目前にまで迫った中で、痛恨のクラッシュによりマシンが大破した武戦レーシング。
幸い、ドライバーの輪堂凛に怪我はなかったが、損害額は最大300万ドル(約4億7000万円)を被るとも見積もられ、チーム代表も「心臓が口から飛び出しそうだった」とも語る。
修復はおろか、1台体制のチームであっただけに、今季参戦継続は絶望とまで囁かれていた。
しかし、中国GPを目前に、参戦継続の可能性が浮上してきた。
どうやら武戦は、マシンを修復して参戦をするのではなく、新たな車両を投入する計画を進めているという。
新マシンは、サポートAI及びCPUは旧型を継承し、シャシーとトランスミッションに大幅な変更。
加えて、ドライバーの輪堂凛を継続起用し、彼女のドライビングにアジャストさせた足回りになる。
また、トランスミッションは、NEXマシンでは例を見ないマニュアルトランスミッションを導入するというから驚きだ。
シフトアップ時のパワー効率は、現代のATに敵うものはないが、意図したコーナリングスピードを維持しやすい点や、エンジンブレーキを活かした減速の速さにはメリットがあるとも考えられる。
ルーキーの輪堂にその技術があるかは懐疑的な意見も多いが、チーム一丸となってプログラムを遂行している最中であるとの報道もある。
仮に中国GPに間に合えば、今季武戦レーシングとコンストラクターズポイントを争っている、イザナミ、ジン、マッサカ、ディアボロスにもアップデートを迫られることとなるだろう。
既に4ポイントを獲得しているアメリカンオートも加えると、今季ベストオブレストの戦いには注目だ。
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